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関口潜水工務店 無料相談所

実写!

いらっしゃ~せ~
元気な時に連続アップしておきましょう!昨日アップした1ガンの方は「フォトセミナー」と称し、一緒に潜りながらイメージ写真を見てもらい、自分のイメージを持って、描いて撮影してもらうスタイルをとっています。

                                     ただ単に店長も一緒に潜って撮影したいだけなんですが・・・


実写!_c0215593_7201821.jpgさぁ~先ずはカメラのセッティングです!1ガンでもコンデジでも基本は一緒です。Oリングにゴミや髪の毛が挟まっていない事!グリスアップ自体は防水機能がある訳でもなく・・・ですが、ハウジングに一番重要な「Oリング」の乾燥やヒビ割れなど劣化を防ぐために薄く塗っていきましょう。またダイビングがすべて終了した最終日、カメラハウジングをバラす時も、同様にグリスアップが重要です。(帰国後でもOKです)
このOリングとその溝、裏蓋の部分に異物が挟まらない限りは水没は有り得ません!
過去の例からすると「髪の毛(ペットの毛)75%」「シリカゲルの端噛み10%」「Oリング劣化3%」「Oリングの不適切位置2%」「原因不明10%」 僕のデータです。原因不明が非常に厄介ですが、水没防止のためにも、明るい場所や明るい時間に行ってくださいね。

実写!_c0215593_7365289.jpg今回のこのシステムの一番の特徴が「多灯ストロボリング」を採用したことです。1ガンというとストロボ2灯って思っている方が多いのですが、マクロに関して言えば、都市伝説的な考えです。
超立体感を出すために「光と影」を自分で演出できる方法として「1灯」がベスト。そしてそのストロボの位置を自在に変える事ができるように、アームを使わずリングアームを使うということです。アームを使用するとストロボ位置がある程度制限されるのと、2灯の場合は撮影に集中するあまり片方を消したりすることを忘れたり、あえて2灯で影を消したりしてしまうことです。影を作りたいなら最初から1灯!これに慣れれば2灯にしても、光を自在に操ることができますヨ!それでは香港からの刺客?「MR SHIGEHO」の1ガンデビュー作をご紹介していきます!


実写!_c0215593_75547.jpg実写!_c0215593_7551494.jpg
縦構図で被写体にアプローチしています。この日は完全マニュアルモードで撮影しておりますが、先ずはボケ味を出すために絞り値を設定・・・その設定値に合わせるようにストロボ光量を調整。被写体の背景の明るさをシャッタースピードで調整・・・自分のイメージ通りの適正露出になったら、ピント重視で「ガシャコン」連発です!

実写!_c0215593_7591620.jpg実写!_c0215593_7593375.jpg
このウミウシを撮っている時に、水中スレートで細かな設定、ストロボの位置変更などを伝えていきました。自分のストロボが撮影中にどの場所にあって、どういう光を出し、撮れた写真にどう影響を与えるか?を考えながら微調整していきます。2個体いる被写体に対しても、その立地条件などから、どこから光を当てれば有効か?を考えます。一見、難しそうに聞こえますが、やってみると簡単です。

実写!_c0215593_85978.jpgこのニチリンダテハゼは、これまで使用していたPENでは、ここまで寄るのが難しかったですね。クローズアップレンズを装着しなければならない・・・実はここが悩みどころになのです。ミラーレス1ガンは、ほとんどの人がズームレンズを使用しています。ある程度は撮れますが、もっと大きく撮りたい!と思えばクローズアップレンズが必要です。そうなると寄らなければならない。ハゼなどは引っ込む可能性がほとんどで諦めてしまう事が多いのです。
更に大きくと考えると、レンズの重ねになりますが、これも画像が歪んでしまう・・・そう考えるとミラーレス1ガンにはある程度の限界が出てきてしまいます。

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今回はオートフォーカスでの撮影をしました。ピント合わせの非常に早い「CANON 100mmマクロIS USM」いいレンズですね。フォーカスロックというのを駆使して撮影しましたが、今後フォーカスギアを入れ、MF/AFハイブリッド撮影して欲しいですね。そうすればハナヒゲウツボやスズメダイ、ベラなど動く被写体にも簡単に対応できるでしょう!
これぞ1ガンの「ボケ味」な写真です。そうそう、初期設定は「ISO200」で撮影していましたが、浅場で自然光が強過ぎの時や砂地で白飛びの時などは「ISO100」に変えました。感度を変えてもマニュアルモードのやることは同じです・・・


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このメラネシアンアンティアスの子供の写真はいいですね!これも「ザ・1灯」という写真です。2灯で撮ったようにも簡単にできますが、それがとなりの「ガンンガゼエビ」こうやって見るとストロボが1灯なのか?2灯なのか?判りませんよね・・・完全に光を操っていますよ!

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最後は非常に撮りにくい場所にいた「ストライプドヘッド ドワーフゴビー」です。この条件で今回のシステムの真価が発揮されました!PENやその他1ガンでも、コンパクトさを追求すると、ストロボはホットシューに接続するのが一般的です。そうするとサンゴや岩の隙間、穴の上に張り付いている被写体にストロボ光が上手く当たらないことがあります。そこでストロボリングをクルリと回し、被写体に当たるように調節します。横構図でも縦構図でも自分のイメージ通りの写真が撮れ、この写真のようにサンゴの質感や起伏、ハゼの立体感が非常によく出ました!今回のフォトセミナーの成果が現れた1枚が撮れた瞬間です!


                                       一緒に撮ってて気持ち良いダイビングが出来たぜ! 004.gif










by ko-muten | 2013-12-15 08:41 | こんな悩み!?